異世界[恋愛]

誰の記憶にも残らないわたしが、誰からも忘れられる竜のもとへ嫁ぎました

 誰の記憶にも残らない――それが、わたしという女だった。

 右手の痣を隠し、目立たず、波風を立てず。そうして生きてきたわたしに、ある日、誰もやりたがらない縁談が来た。
 
 北の山嶺に棲む、呪われた竜。そのもとへ嫁ぐ、余り物の花嫁として。

 竜は、おそばを離れれば、誰からも忘れられる呪いを受けていた。だから、誰も本気で彼を想わない。
 
 けれど、わたしだけは、どうしても、彼を忘れられなかった。
  
 そして竜もまた、ずっと、ひとりの娘を探していた――。

人外 / ハッピーエンド / 身分差 / 竜 / 呪い / 政略結婚 / ドアマット / 溺愛 / 記憶 / 痣 / コンプレックス / 孤独 / 救済 / 切ない / 一途
短編 2026/07/01 20:00更新
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最終取得日時:2026/08/17 12:08
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