令嬢騎士と平民文官のささやかななれそめ
【長編版:第10回なろうコン一次通過作の長編化】
「君は俺がいなくても一人でやっていけそうだよね」
王太子妃付きの近衛騎士になった伯爵令嬢ルーシー・グレイスはつきあっていた同期の騎士に突如ふられる。愕然とするなかで、家からも一人娘であるルーシーに婚約話が突き付けられる。ふられたばかりで、そこまで考えられないルーシーは、家族から半年間の猶予をもらう。
王太子妃付の近衛騎士として働くルーシー。ある日、妃殿下が見合いをしないかと持ち掛けてきた。あと数日で半年の期限を迎えるルーシーはその見合いを受け入れる。そこで紹介されたのが殿下付きの平民文官フレデリック・フォーテスキュー。
翌日から三日間、彼とデートをすることになると、徐々に彼がただの平民ではないと気づいてゆく。
※長編版のカップリングを現代風に例えると、ヒーローが正体を隠した一部上場企業創業一族の御曹司風(と思ったけど、どっちかというと財閥)、ヒロインが零細中小企業のお嬢様風。
【短編版:第十回ネット小説大賞一次通過】
「君は僕がいなくても一人でやっていけそうだよね」
王太子妃の近衛騎士になったルーシー・グレイスは出世すると同時に、つき合っていたと思っていた男にふられた。数か月後には男は結婚し、ルーシーは結婚や恋愛は自分には関係ないものと目を背けるようになった。そんなルーシーに、王太子妃が結婚相手を紹介したいと言いだした。紹介された相手は、王太子の仕事を手伝う文官のフレデリック・フォーテスキューという平民であった。王太子の意向を無下にできず、二人はそれぞれの実家へ挨拶に行く。その後、フレディに誘われ、ルーシーは街へ出かけることになった。その街で、ルーシーは自分をふった男を見かけ、その様子を察したフレディは彼女を近くにある個人宅に誘うのだった。
【短編版:異世界(恋愛)日間21位。第十回ネット小説大賞1次通過】
(短編版:執筆期間2021年9月27日~2021年10月2日:(C)礼)
【長編版:今日の一冊で紹介されました( https://syosetu.com/issatu/index/no/181/ )。】
(本編:執筆期間22年7月22日~9月30日:(C)礼)
241,983字 (2688.7字/話) 31%