ハイファンタジー[ファンタジー]

「俺は誇り高き黒猫」〜前世は【魔女の猫】である俺だが、《転生》に失敗したらしいバカ主の代わりに人生を楽しみつつ、……ついでに、俺から主を奪った『魔王と勇者』を屠り去ってやろう〜



(なんで俺が転生してんだ?)


魔王と勇者に騙されて、死んだ『魔女』……の使い魔である黒猫は顔を引き攣らせる。

辺境の癖のある寂れた村。
少し天然の両親の家庭に生まれ落ちたのは、“最果ての魔女”と共に【古代魔術】を研究しつくしていた黒髪赤眼の赤子。

(ミスしやがったな、バカ主!)

黒猫は魔女が《転生》をミスし、自分が転生してしまったと勘違い。【古代魔術】の研究は禁忌とされる世界において、黒猫は魔女と同じ結末を回避しようと力を隠す事を決める。

とりあえずは人間について学ぼうと父の狩りを手伝っては本をねだり勉強に勤しみながらすくすくと成長。

3歳のクロムはバレないようにと【古代魔術】を使用しながら無数の魔物や魔獣を狩る。

ここで大きな問題が一つ。

「うちの子は天才かもしれない」

両親は赤子の異常性を「天才」の一言で片付け、溺愛した。12歳になると女神より授かるスキルは【猫化】という「元の姿」に戻るものであり、本来の人間でいえば戦闘力など皆無なもの。

だが、クロムは15の成人とともに旅に出る。

のんびりゆっくりと世界を見て回る。

ついでに、
ドジでマヌケで愛らしい主の墓を建てる。
主の無念を晴らすため魔王と勇者を屠り去る力を隠しつつ、気ままな旅の道中でチャンスがあれば復讐を遂げるという軽い復讐の旅に出る。


だが、両親にバレなかった【古代魔術】を使うことでSランクパーティーのリーダーを屈服させてしまい、「パーティーに加入してくれないか?」とSランクパーティーに誘われるなんて……。

「いや、お前たちは弱いから俺の旅にはついて来れない」と断ったら、同じくソロの冒険者だったエルフにストーキングされるなんて……、ましてや、『弓神』と呼ばれるようになるなんて知るよしもない。

R15 / 残酷な描写あり / ふぅふぅして / あ〜んしてくれ / 前世は黒猫 / スキル【猫化】 / 古代魔術 / ストーカーエルフ / 魔王と勇者は敵 / 主人公最強 / 実力はバレたくない / 主人公ポンコツ / 勘違い / ESN大賞6
全5話連載中 2023/12/18 01:35更新
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最終取得日時:2024/05/06 12:18
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