異世界[恋愛]
婚約者を置いて帰った日、大公都の正午の鐘が三分遅れました
百五十六回の日曜日、わたしは時計台の下で婚約者を待った。
理由はいつも、療養所にいる幼なじみのお見舞い。
百五十七回目。本当の正午から一分だけ待って、わたしは初めて、自分から帰った。
その日、二十年一度も遅れなかった大公都の正午の鐘が、三分遅れた。
「鐘が鳴ったとき、君はいなかった」
婚約者は、わたしの違約を訴えた。
背中で聞いた鐘と、塔の石段を駆け下りてくる足音。わたしは、振り向かなかった。
女主人公 / 西洋 / 中世 / 貴族 / 婚約破棄 / ざまぁ / 幼なじみ / 職人 / 時計 / 身分差 / 年の差 / 一途 / 契約 / 約束 / ハッピーエンド
短編
2026/10/01 07:50更新
8,164字 33%
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最終取得日時:2026/10/04 12:05
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