異世界[恋愛]

ぽんこつ美少女聖女さま!! わたくし、お飾り聖女じゃありません! ありませんったらありませんよ?

「もういい! お前は追放だアンナマリナ。お前のようなぽんこつ聖女はこのマギカアカメディアにふさわしくない! とっとと荷物をまとめて出ていくといい!」

アンナマリナが祭壇の前で跪き神に祈りを捧げていたところに現れた金髪碧眼の貴公子。
この国、グーテンベルク王国の王子でありここマギカアカメディアの生徒会で会長を務めるギディオン・M・グーテンベルクその人だった。

「はう、でも、ギディオンさま、わたくしアカメディアの寮を追い出されたら住むところがありませんわ」

「そんなことは知ったことか! そもそもお前は教会が聖女と認めたからこそ費用全額国家負担でこのアカメディアに通えているというだけの存在。しかしなんだ、この十年、一度も聖女らしい能力を発揮することもなくただただここに居るだけではないか!」

「え? 聖女らしい能力、ですか?」

ポカンとした表情で小首を傾げ、頬に右手を当てる彼女。
コケティッシュなその表情。十五歳になって居るはずだというのにまだ幼い顔立ちで。
ふわふわな銀髪が背中まで広がり、その透き通るスカイブルーの瞳には、無垢な美少女、そんな代名詞が似合う。

#############

幼い頃野良猫と共に生きていたせいか、人の言葉を話すのが少々苦手な聖女アンナマリナ。
容姿は美少女なのだけれど、周囲からはぽんこつ、おバカだと思われていた。
そんな彼女は王子ギディオンから、
「なにもしていない」「ぽんこつ」「お飾り聖女」として追放されてしまう。
本当は彼女は「何もしない」ではなく、「なにもしないでも」聖女であったと言うのに。

これは、何もしていないと誤解され追放された野良猫聖女が、
好きな人、自分のほんとうの居場所を見つけしあわせになるものがたりデス!

女主人公 / 西洋 / 魔法 / ハッピーエンド / 聖女 / 野良猫 / ぽんこつ / 美少女 / 追放 / 王子 / 微ざまぁ / ネトコン11 / ネトコン11感想
全5話完結 2023/03/18 22:12更新
13,139字 (2627.8字/話) 27%
日間P
-
総合P
770
ブクマ
69
平均評価
8.1
感想数
1
レビュー
0
評価頻度
113.04%
評価P
632
評価者数
78
週間読者
-
日間イン
0回
ベスト
圏外
最終取得日時:2024/04/27 12:39
※googleにインデックスされているページのみが対象です