ヒューマンドラマ[文芸]

「ガラケーなんて使ってる女、恥ずかしくて紹介できないんだよね」と合コンで公開処刑された私ですが、亡き母との最後のメールを守り続けた理由を知っていたはずの元彼は後悔しても遅いです

「ガラケーなんて使ってる女、恥ずかしくて紹介できないんだよね」——三年付き合った彼氏・拓也に、合コンの場で公開処刑された篠原凛子、29歳。時代遅れと嘲笑われた折りたたみ式携帯電話には、8年前に亡くなった母からの最後のメールが残されていた。『凛子は凛子のままでいいのよ』。データ移行できない古い形式だから、機種変更すれば消えてしまう。だから、ずっと守り続けてきた。その理由を知っていたはずの拓也は、それでも私を捨てた。会社を辞め、すべてを失ったと思った私が出会ったのは、古い機械を修理する小さな店。壊れたラジオ、動かなくなった時計、誰かの思い出が詰まった「時代遅れ」のものたちを、丁寧に直す人がいた。古いものを笑う世界で、古いものを大切にする人がいた。これは、母の言葉を胸に「私のまま」で生きることを選んだ女性が、本当の居場所と、本当に大切にしてくれる人を見つける物語。——後悔するのは、いつだって捨てた側だ。

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短編 2026/03/11 19:30更新
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最終取得日時:2026/09/13 12:14
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