異世界[恋愛]

あなたが誰を選ぶか分かっていたから

「君に婚約を申し込んだ時の気持ちは、決して嘘じゃない。本当にあの時は、君が運命の人だと信じていたんだよ。
だけど君が言っていた通り、君より運命を感じる人は他にいた。彼女を一目見た瞬間に、僕は本当の運命に気づいてしまったんだ」

「本当にごめん」とうなだれる婚約者の彼は、この世界のヒーローだ。ヒロインではない私は、いつかこんな日が来るのではないかと思っていた。
だから「あなたには私より相応しい人がいる」って言ったのに。

マーサは情けない顔で泣き笑いをするしかなかった。


前世で覚えるほどに繰り返し読み込んだマンガの中に転生した、ヒロインではないヒロインのお話です。
10話で完結。

2025.7/9 [日間] 総合ランキング 1位 ←奇跡メモ

異世界転生 / 女主人公 / ハッピーエンド
全9話連載中 2025/07/10 20:20更新
30,215字 (3357.2字/話) 14%
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最終取得日時:2025/07/11 12:06
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