現実世界[恋愛]
貴方は自分の言葉が鎖になるなんて知らなかったんでしょう?
「幸せになって」
淡く微笑む貴方は、私に背を向けて去って行く。泣いて縋ることをしなかった私は、強かったのか、弱かったのか。
貴方は知らなかったんでしょう。自分の言葉がまるで鎖のように、私を縛り付けることになるなんて。
それとも知っていたの? だとしたら、なんて残酷な人だろうか。
――夢を見た。
目を覚ます。夢は思い出せない。私はいつも通り仕事に向かう。新規顧客は、カリスマ美容師と謳われる人だった。既視感を覚え戸惑う私に、彼は人が悪そうに笑う。
「思い出したら、教えてあげます」
夢の香りが強まる程、苦しみは増していく。愛さなければ良かったのに、と声が聞こえる。
それでも“椿”は、“彼”を望む。
まるで、よくできた呪いだ。
◆Twitterのお題アンケで決まった『それは鎖のように』を基に作成。
現代 / 恋愛 / 社会人 / シリアス? / 夢 / 過去 / 鎖
全5話完結
2016/03/29 19:00更新
20,328字 (4065.6字/話) 30%
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最終取得日時:2026/08/21 02:25
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