異世界[恋愛]
果てに咲くもの~見捨てられた皇子と罪人の娘
大陸を統べる覇者、デル・アルタ帝国。
罪人の娘ルナリア・プレセアは、その出自を隠し、宮殿の片隅で慎ましく働いていた。
素性を明かせば処罰は免れない。
彼女は息を潜めるようにして、日々をやり過ごしていた。
ある日、整理していた書籍の間から、一通の手紙が落ちる。
隠すように挟まれていたそれには、宛名も印もない。
ただそこには、誰かの絶望が綴られていた。
手紙を書いたのは、帝国第一皇子シアトリヒ。
彼は権力争いの果てに皇嗣の座を奪われ、誰にも必要とされず、形ばかりの皇子として生きる男だった。
言葉に引き寄せられるように、ルナリアは返事を出す。
ほんの慰めのつもりだった。
その一通が、互いの孤独を溶かす始まりとなる。
見捨てられた皇子と、罪人の娘。
誰に祝福されずとも、誰の許しも得られずとも、共に在ることが生きる道だった。
その手を取り合うことで、ふたりはようやく自らの生を取り戻していく。
R15 / 残酷な描写あり / シリアス / 男主人公 / 西洋 / 近世 / ミリタリー / ハッピーエンド / 身分差 / ヒストリカル
全55話完結
2025/10/27 10:55更新
242,888字 (4416.1字/話) 20%
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最終取得日時:2025/10/28 12:06
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