自由な草原の国から、しきたりの多いベルガー王国へ嫁いだカーチェ。
王妃として迎えられたはずが、ベルガー王国内で貴族派の襲撃を受け、カーチェは自分を取り巻く不穏な状況に気づく。

カーチェをベルガー王国に連れてきたサムエリ公爵クラウスは、自身の復讐のため、カーチェを王妃ではなく、女王にしようと画策する。だが、自分でも気づかぬ内にカーチェに惹かれていたサムエリ公爵は、復讐とカーチェを想う気持ちの間で苦しむ。

少しずつベルガー王国になじんでゆくカーチェだが、貴族派の不穏な動きが活発化する中、結婚相手であるベルガー国王レギオンが亡くなってしまう。
国内外に女王としての宣布をおこなったカーチェは、反乱分子を討つために兵を率いて戦うことを決めるが……。


※『嫌われ魔術師様が結婚したいとおっしゃるので～』と同じ世界のお話です。