異世界[恋愛]

五歳児「このおうち、すきなひとのこえがする」――白い結婚ごっこの夫婦、本音を全部暴露される

七歳の花嫁リリアと、八歳の夫シオン。

二人は椅子に布をかけ、自分たちだけの小さな家を作って、白い結婚ごっこをしていた。

そんな雨の日、白い人形を抱いた五歳の少女フィーが、屋敷へ迷い込んでくる。

「このおうち、すきなひとの、こえがする」

フィーには、場所や物に残った言葉が聞こえるらしい。

そして布のおうちに手を触れた瞬間、フィーの口からシオンの声が流れ出した。

『ぼくばっかり、すきなのかもしれない』
『きらわれたら、どうしよう』

真っ赤になるシオン。

しかし、暴露されるのは彼だけではなかった。

『シオンが、ほかの子と笑うと、むねがいたい』
『わたしだけを、見てほしい』

今度は、リリアが隠していた嫉妬までしゃべられてしまう。

狭い布のおうちに逃げ場はない。

初対面の五歳児に両片想いを全部ばらされた、七歳の花嫁と八歳の夫。

二人は初めて、相手も同じように不安で、同じくらい自分を好きだったと知る。

これは、好きと言えない子供たちと、悲しい言葉を聞くと寒くなる不思議な少女が出会った、少し恥ずかしくて、あたたかい雨の日のお話。

ほのぼの / 女主人公 / ハッピーエンド / ラブコメ / 恋愛 / 白い結婚 / 子供 / 両片思い / 尊い / 不思議な力 / 番外編 / すれ違い / 甘い / 短編 / 読後感良好
短編 2026/07/17 20:01更新
2,810字 40%
日間P
6
総合P
2,946
ブクマ
85
平均評価
8.59
感想数
0
レビュー
0
評価頻度
380%
評価P
2,776
評価者数
323
週間読者
5,519
日間イン
7回
ベスト
49位
最終取得日時:2026/08/04 12:06
※googleにインデックスされているページのみが対象です