異世界[恋愛]

ポテチ令嬢〜人の好きなものを否定してバカにするなんて誰だろうと許されません〜

「ペイジェス・ヴァロリアン!貴様との婚約を、今この場で破棄する!」
響き渡る声は王太子トバべのもの。華やかな夜会の中、中央に立つペイジェスに向けられた言葉は、鋭く冷たく容赦がなかった。
「……そうですか」
ペイジェスは静かに答えたが、取り乱した様子は一切ない。代わりに瞳はトバべの背後に並ぶ、彼の新しい恋人—侯爵令嬢キュムのやけに満足げな微笑みを見ていた。
「理由は聞くまでもない。貴様は常に食い意地が張り、淑女としてあるまじき俗物だ。特に、そのじゃがいもへの執着!下賤な食べ物を口にする姿は未来の王妃として相応しくない!」
トバべの言葉に周囲の貴族たちはざわめいた。ペイジェスがじゃがいも料理、特にポテトチップスをこよなく愛しているのは周知の事実。
しかし、彼女の家の財力や社交界での完璧な振る舞いから、これまで誰も表立って非難することはなかったのに。
「下賤……ポテトチップスが、ですか」
ペイジェスの表情に初めて感情が浮かんだ。悲しみでも怒りでもなく、純粋な憤慨だ。ポテチをバカにするなんて許さない。

異世界転生 / 女主人公 / 日常 / グルメ / ざまぁ / ポテチ / 王子 / 令嬢 / じゃがいも / ポテトチップス / パリッ / 貴族 / 婚約破棄 / 婚約 / 破談
短編 2026/03/07 06:00更新
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最終取得日時:2026/05/01 12:10
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