異世界[恋愛]

ある日、行き倒れを拾った。~恩返しをしたい元貴族の彼と、素直になれない不器用な私~

 ゾフィーは、森の中でただ一人暮らしていた。そして彼女は、ある日ぼろぼろの若い男性が行き倒れているところに出くわす。捨て置く訳にもいかず、彼女はその男性を介抱することにした。コンラートと名乗った彼は、なんと伯爵家の令息だった。色々あって家を追い出され、さまよっていたと彼は語った。
 コンラートは助けてもらったお礼がしたいと言って家事を手伝おうとしたが、彼は見事なまでに何もできなかった。こんな彼を放り出したら、それこそまたすぐに行き倒れてしまいかねない。ゾフィーはそう考え、仕方なく彼の面倒を見ることにした。ある程度平民の暮らしに慣れたら出て行ってもらおうと、そう考えながら。
 ずっと静かだった家の中に、コンラートの明るい声が響く。彼は懸命に家事を覚え、ゾフィーを支えるようになった。ゾフィーは戸惑いつつも、そんな暮らしを好ましいと思うようになっていった。
 けれど同時に、ゾフィーはこう考えるようになっていた。人が好きな元貴族の彼には、こんな人気のない森の中よりももっとふさわしい場所があるのではないか、と。そうして彼女は、一つの決断を下す。

身分差 / 女主人公 / 恋愛 / ハッピーエンド / 両思いからのじれじれ / 貴族と平民 / 恩返しが熱烈 / スローライフ / ほのぼの / もふもふ
全40話完結 2022/06/02 12:14更新
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最終取得日時:2024/05/16 01:05
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