ハイファンタジー[ファンタジー]

娘の手を離さない、それだけで世界が変わる話

娘のリリが見たのは、白い回廊の夢。
「おかあさんの手、離して」
笑う大人たちがそう言って、娘を“良い子”の言葉で追い詰める。

その瞬間、母マリアは転生の記憶を取り戻す。
この世界では「聖女の器」が国家資源として扱われ、条件を満たした子どもは神殿へ連れていかれる。
未来は一つ。娘は“正しい儀式”の名のもとに、母から引き離される。

だから母は決めた。
娘の手を離さない。それだけでいい。

礼儀正しい「保護」の言葉。規定の圧。白い神殿。
けれど母娘が手をつないだまま聖域に立ったとき、同意の紋は乱れ、そして“拒否”を示す金色に変わる。

同意のない儀式は成立しない。
子どもの恐怖を踏みつけて得る聖性はいらない。
握った手の温度が、世界の常識を少しずつ考え直させていく。

これは、革命ではなく「離さない」という一つの決意で世界を変える母娘の物語。

異世界転生 / 親子 / 母は強し / 子育て / ハッピーエンド / 理不尽に抗う
短編 2026/02/18 07:00更新
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最終取得日時:2026/08/23 12:16
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