ヒューマンドラマ[文芸]
悪女だから婚約破棄? なら法廷で証明してみろ。――嘘なき冤罪を解剖する毒舌代言人と悪女にされた令嬢たち
夜会の席で、侯爵令嬢アエミリアは、自分のために仕立てられたはずの深紅の花嫁衣装を、別の女が着ているのを見た。
怒りをぶつけた直後、婚約者は彼女を「浪費家で嫉妬深い悪女」と断じ、衆人環視のなかで婚約破棄を宣言する。
突きつけられたのは、アエミリア自身の署名が入った多額の支払書。
署名は本物。金が消えたのも本当。彼女が女を侮辱したのも事実だった。
誰もが勝ち目はないと和解を勧めるなか、アエミリアは王都の法院通りで、机一つを置いて依頼人を待つ男を訪ねる。
ヴァンフリート・フォン・ローエンハイム。貴族にも法院にも容赦なく噛みつく、腕は確かだが口は最悪の代言人だった。
「署名は本物。金も消えた。お前も女を罵った。ここまでは全部本当だ。だから妙なんだよ。嘘が一つもないのに、出来上がった話だけが胡散臭い」
彼が争うのは、起きた事実ではない。
誰が金を使ったのか。誰が利益を得たのか。そして、誰が事実へ都合のよい意味を貼りつけたのか。
事実は残す。責任は分ける。余計な罪名だけを剥がす。
これは悪女を聖女に書き換える物語ではない。
誰かに作られた“悪女の物語”を、証拠と毒舌で解体する婚約破棄×法廷ミステリー。
男主人公 / 女主人公 / 西洋 / 中世 / 近世 / 職業もの / 悪役令嬢 / 婚約破棄 / 悪女 / 法廷 / 裁判 / ざまあ
全134話連載中
2026/10/05 22:10更新
260,821字 (1946.4字/話) 58%
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最終取得日時:2026/10/06 12:07
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