現実世界[恋愛]

究極の幼馴染 VS. 至高の幼馴染~うちの幼馴染が新学期から突然「ウチらは幼馴染やないから」と幼馴染を全力で否定したんだけど、何があったの?~

 俺、彼方涼真(かなたりょうま)には、高校生まで同じ進路で仲良くしている幼馴染がいる。
 久世友香(くぜともか)。小学校の途中でこっちに引っ越してきた影響で今も関西弁の少女。
 どうにも気があったのか、この歳まで仲良くしていて、夜にどうでもいいチャットをしてたりもする。
 といっても別に所構わずくっつくような仲じゃなくて、気兼ねなく付き合える親友といったところだ。
 呼び方なんてどうでもいいけど、幼馴染と呼べる仲だとも思ってる。

 ただ、高校二年生に進級した新学期。クラス替えで人間関係がシャッフルされる時期によくある質問。

「彼方君と久世さんって小学校の頃からの友達なんでしょ?幼馴染ってどんな感じなのか聞きたいな―って思ったの」

 同クラの女子からの何気ない質問だった。俺はきっと、少し照れ屋な彼女だから、
 「まー、仲良くはしとるよ。思われてる程大したもんやないけどね」
 いつものように躱すのだと信じていた。何より俺たちに対してFAQとも言える質問なのだ。
 しかし―

「幼馴染なんて呼べるほどの仲やないよ。もちろん友達やけどね」

 どこか落ち込んだ様子での返答に俺はといえば愕然。
 春休みの間に友香に一体何があったんだ?そう訝しんだ俺は、

「なあ。やっぱ様子が変だけど、何かあったのか?」

 そう問い詰めてみるけど。

「放課後にちょっと来てくれへん?本当の幼馴染って奴がおったんよ」
「あ、ああ……」

 料理対決でもあるまいに、一体何があったのか。
 そして、連れてこられた空き教室に居たのは一組の男女。

「まーちょっと話してみてもらえへん?私の言いたかったことわかると思うんよ」
「わかった」

 釈然としないながらも二人と話してみた結果はといえば―色々ため息がつくものだった。

スクールラブ / 古典恋愛 / 日常 / ラブコメ / ギャグ / ほのぼの / 男主人公 / 学園 / 現代 / ハッピーエンド / 幼馴染 / コメディ / 幼馴染対決
短編 2022/10/29 23:01更新
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最終取得日時:2024/05/16 12:51
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