ヒューマンドラマ[文芸]
十五歳の、最後の通話 ――この声を聞いた時、あなたはもういない。
十五歳の誕生日。
止まっていたはずのスマートフォンが、不意に光を灯す。
表示されたのは、知らない番号と、たった一言のメッセージ――
「電話してください」
半信半疑でその番号にかけた少女の耳に届いたのは、
十三年前に亡くしたはずの母の声だった。
なぜ、いま、その声が届くのか。
なぜ、自分は涙より先に「言葉」を探してしまうのか。
波音の届く丘に佇む、白い電話ボックス。
誰にもつながらないはずのその受話器は、
今日も誰かの想いを未来へ運んでいく。
――これは、“さよなら”で泣く物語ではない。
“ただいま”と“おかえり”を重ね、未来へ進むための物語。
ネトコン14 / 現代 / 青春 / 現在ドラマ / 短編 / 母と娘 / 15歳 / 最後の通話 / 静かな感動 / 泣ける物語 / 青春と再会 / 死者との対話 / 現実世界 / 高校生 / 震災
全6話完結
2025/12/27 10:30更新
11,047字 (1841.2字/話) 17%
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最終取得日時:2025/12/29 12:29
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