童話[その他]

夜空の涙

たくさんの人が涙をこぼし、嘆き悲しむのを、夜空はただ静かに見守ることしかできませんでした。そして、そのたびに夜空は、星を一つこぼすのです。
「わたしがこぼした涙を見て、だれかが幸せを願っているかもしれない。……でも、結局だれも幸せになんてならない。わたしはどれだけ、悲しむ人たちを見続けないといけないのかしら。星が全て落ちるまで? 星が全て枯れるまで?」
そして今日も、だれかの苦しそうな悲鳴が聞こえてきました。
「あぁ、またわたしから、星がこぼれていくんだわ……」
でも、その声は――

冬童話2022 / 流れ星 / 夜空 / 悲しみ / 涙 / 祈り / 幸せ / 誕生 / やや大人の童話 / しんみり
短編 2022/01/06 21:30更新
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最終取得日時:2024/04/27 01:13
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