ヒューマンドラマ[文芸]
帳簿をお返しいたしますわ。ご安心ください、もう誰にも読めませんので
リーゼロッテは十二の年から、婚約先であるダルトン侯爵家の帳簿をつけている。いつ、誰に、どの順で払うのか。数字の横に自分で考えた印を並べて、傾きかけたこの家を六年間ひとりで回してきた。その印の読み方を、誰にも訊かれたことがない。そして卒業パーティーの真ん中で、婚約者のユリウスはこう言った。
「帳簿づけだろう。あんなもの、書記にでもやらせておけばいい」
かしこまりました、とリーゼロッテは一礼する。翌日、六年分の帳簿七十二冊が、荷馬車でダルトン侯爵家へ返された。ご安心ください。もう誰にも読めませんので。
――ただ、その帳簿を六年間ずっと読んでいた男が、王城にひとりだけいた。
AI直接使用 / アイリスIF9大賞 / 女主人公 / 西洋 / 中世 / 内政 / ハッピーエンド / 身分差 / 婚約破棄 / ざまぁ / 令嬢 / 貴族 / すれ違い / 政略結婚 / 自業自得 / 年上ヒーロー
短編
2026/08/23 20:16更新
10,346字 42%
10,346字 42%
日間P
142
総合P
672
ブクマ
22
平均評価
7.85
感想数
2
レビュー
0
評価頻度
363.64%
評価P
628
評価者数
80
週間読者
-
日間イン
1回
ベスト
273位
最終取得日時:2026/08/31 12:06
※googleにインデックスされているページのみが対象です