異世界[恋愛]

人形遊びをする女とは婚約できないそうなので、婚約破棄の現場をミニチュア劇場にして売り出します

 侯爵令嬢オフィーリア・ローゼンベルクは、人形服、ミニチュア家具、豆本、極小ボタン、縮尺、布地、箱庭劇場を愛してやまないミニチュア工芸沼の令嬢。

 王都工芸展示会の会場で、婚約者レオンから突然婚約解消を申し入れられる。

 理由は、オフィーリアがいつまでも人形遊びをしている子どもじみた女だから。

 レオンが選んだのは、本物のドレスが似合う美しい令嬢ヴィオラだった。

 普通なら泣く場面。

 けれどオフィーリアは、レオンとヴィオラの立ち位置を見た瞬間、胸を震わせた。

「婚約破棄は承りました。ですが今の角度、悲劇の花嫁人形に使えます」

 顎の角度。

 扇の高さ。

 深紅の幕。

 客人たちの凍った顔。

 これは、十二分の一縮尺にしたら絶対に映える。

 しかも二人は、オフィーリアの人形服デザインを勝手に拡大し、ヴィオラの婚礼衣装に使おうとしていた。

 人形遊びと馬鹿にされた令嬢が、婚約破棄の現場をミニチュア劇場にしてしまう、工芸沼ざまぁ短編。

異世界恋愛 / 婚約破棄 / ざまぁ / 人形 / ドール服 / ミニチュア / 工芸 / 意匠盗用 / ものづくり令嬢 / メンタル最強令嬢 / 元婚約者後悔 / 侯爵 / ハッピーエンド
短編 2026/06/07 19:10更新
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最終取得日時:2026/06/26 12:07
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