異世界[恋愛]

「馬車にあなたの席はないわ」と継母が言うので、乗合馬車で夜会へ。隣に座ったのは公爵閣下でした

「馬車にあなたの席はないわ。アンブルのドレスは裾が広いの」父が継母と再婚して三年。伯爵家の四人乗りの馬車に、長女クレマンスの席があったためしはない。義妹のドレスの箱が座り、継母は扉を閉める。

だからクレマンスは、手提げから回数券を出す。緑の乗合馬車、運賃は銅貨二枚。王宮前まで二十五分、最終便は九時四十分。乗合馬車には、いつでも席がある。

舞踏会の夜、ドレス姿で乗り込んだ乗合の一番後ろの席で、いつも本を読んでいる地味な外套の男性が、今夜は王宮前で一緒に降りた。門の衛兵が背筋を伸ばす。「閣下」

「乗合で来るなど家の恥ですわ」と言い訳する継母に、その人は首をかしげた。「乗合馬車は、私の事業だが?」

次は公爵家の舞踏会。迎えにやった馬車にまで、継母は義妹を乗せてしまう。では、今夜も緑の乗合で。

席のない令嬢と、席を作ってきた公爵閣下の、乗合馬車のお話。

AI直接使用 / 継母 / 義妹 / 家族の偏愛 / 後回し / ざまぁ / 溺愛 / ハッピーエンド / 公爵 / 伯爵令嬢 / 舞踏会 / 乗合馬車 / 貴族
短編 2026/10/21 13:20更新
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最終取得日時:2026/10/25 12:05
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