異世界[恋愛]

【連載開始】「妹が先だ。一人っ子の君には分からない」と婚約者が言うので、妹が五人いる公爵閣下に聞いてみました

「妹が先だ。一人っ子の君には分からないだろうけど、兄というのはそういうものなんだ」

伯爵家の一人娘ノーラは十九歳。婚約して一年、侯爵家の嫡男エリアスとの約束は、いつも妹ミルテの「お兄様、今日は私と」で消えていく。花嫁が着けるはずのブローチも、今はミルテの胸にある。

兄とは、本当にそういうものなのだろうか。兄も姉もいないノーラには、分からない。分からないことは、分かる人に聞けばいい。

王都には、十九で両親を亡くし、五人の妹を一人で育てた公爵閣下がいる。

「妹に呼ばれたら、兄というものは、婚約者との約束を取り消すものでしょうか」「取り消さない」「取り消したら、私たちが兄を叱りますわ!」

約束、贈り物、そして自分の婚約披露の宴の入場まで。ノーラは泣かずに、分かる人に聞いてみる。

妹のことを聞かれたのは初めてだと笑った公爵閣下と、口をそろえる五人の妹と、一人っ子の令嬢のお話。

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短編 2026/10/21 13:50更新
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最終取得日時:2026/10/24 12:05
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