現実世界[恋愛]

やっぱり、いらないか

夜になるたび、彼は君の声を探していた。
隣にいるはずのない温もりを錯覚し、ありもしない明日を夢に描く。
けれど、静寂の中で気づいてしまう――それがすべて幻にすぎないことを。
「夜が終わらなければいい」
そう願うほどに深まっていく孤独と依存。
もしも目覚めても、君の声が聞こえる世界があったなら。
そんな幻想にすがりながらも、最後に口からこぼれたのは
「やっぱり、いらないか」
切なさと儚さが胸を締めつける、ひとりの夜の物語。

恋愛
短編 2025/08/31 08:56更新
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最終取得日時:2025/09/03 12:05
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