ヒューマンドラマ[文芸]
別荘に捨てられた
「忌々しい子ね、貴女。少し離れて暮らしましょうよ」
「ああ、それは良いな」
「……………」
「アマリリスお姉さま、お元気で」
一言も発しないうちに、私は田舎の別荘に行くことが決まった。最早気持ちも動かず、ただ応じるだけだ。
何を言っても覆ることがないのは、知りすぎている。
珍しいことではないが、私は前妻の子で疎まれる存在。
生家の男爵家はわりと裕福で、平民であった後妻フャルルは結婚後贅沢し放題だった。
父が何も言わないので、仕方なく私が苦言を呈すれば
「子供の癖に、何もわかっていない癖に」等と苛立たしい様子で言い返されていた。
それでも次期当主の私。
負けずに改善を求めていたのだが、どうやら父にも裏切られてしまったようだ。後妻の賛同に回ったのだから。
フャルルの子『アイズ』は、父マックの実子だ。
父は異母妹のアイズに、この家を継がせようとしているのだろう。
(R7、4月~カクヨムさんにも載せています)
男爵令嬢 / 男爵 / 公爵 / 侯爵 / 子爵 / 継母 / 異母妹 / スキル
短編
2024/07/09 22:10更新
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最終取得日時:2026/07/16 12:44
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