現実世界[恋愛]

両片想いのクーデレ幼馴染に夜の公園まで呼び出されたんだけど、告白してみたらあたふたして可愛い件

 三月の末、満開の桜が咲き誇る夜。
 大学生の俺は幼馴染である夢木葉桜(ゆめきはざくら)に指定された場所に向かっていた。

【いつもの場所で今夜待ってるから】

 俺が昔開発したメッセージアプリ「Connecting」経由で送られたメッセージはこれだけ。
 これでわかると思ってるんだから本当に信頼されたもんだ。
 毎年の恒例行事、夜のお花見のことだろうけどな。省略し過ぎだ。

 幼馴染の葉桜は才色兼備な和風美人だけど、小中高を通してとびっきりの変人でもあった。
 時代がかった口調。ことわざが大好き。「君」なんていう二人称まで使う。
 修学旅行で抜け出して二人だけで遊びに行こうなんて言い出す型破りな面もある。
 妙な思いつきも多かった。
 
 それでも、俺にとっては小学校の頃から仲良くしてきた唯一無二の親友で、異性としても大好きだ。
 お花見の最中にこれまでの気持ちを伝えてみたんだけど、葉桜は途端にあたふたする始末。

 思っていた以上に葉桜は純情だったらしい。というわけで、恋人になった俺たち。
 でも、変わり者同士、こんな始まりもありなのかもしれない。

スクールラブ / 古典恋愛 / 日常 / 青春 / ラブコメ / ほのぼの / 男主人公 / 学園 / 現代 / ハッピーエンド / 夜桜 / 幼馴染 / アプリ / GC短い小説大賞
短編 2022/10/10 15:46更新
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最終取得日時:2024/05/16 12:52
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