異世界[恋愛]
断罪される令嬢は黙っている
レティシアには、終わる日が分かっている。
冬至の夜会で断罪され、修道院へ送られる。前世で読んだ物語が、そう決めていた。
だから彼女は、抵抗しない。
手帳に八十本の線を引き、朝ごとに一本ずつ潰していく。
置いていくものが減れば、置いていかれる側も減る。そう計算して、本を寄贈し、装身具を箱に戻した。
残り七十八日。数えられるうちは、まだ立っていられる。
けれど、この物語には悪い人が一人もいない。
冷徹だと噂される王太子は、思いのほか話を覚えている人だった。
自分を押しのけるはずの令嬢は、噂を消して歩いていた。
寡黙な父は、理由を訊かないまま、荷を運ばせると言った。
優しくされるたび、失うものが一つ増える。レティシアは淑女の笑みで、それを数に加えていく。
誰も彼女を責めない。誰も彼女を止めない。
そうして冬至が来る。
数え終わった線の先に、彼女は何を用意していただろうか。
AI直接使用 / 異世界転生 / 悪役令嬢 / 婚約者 / 溺愛 / ハッピーエンド / いい人しか出てこない / 家族愛
全10話完結
2026/07/29 12:04更新
15,123字 (1512.3字/話) 27%
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最終取得日時:2026/09/04 12:08
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