ヒューマンドラマ[文芸]

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「よろしいのですか? お声をかけなくて」

「ああ、良いんだよ。………心配をかけて、済まないね」


城の外れにある離宮から、聞きなれた艷声が聞こえてくる。

「やあっ、もっと強く抱いてください。好き、好きなの、ライオネス様ぁ。もう、何処にも行かないで!」

「可愛いよ、ナナリー。俺はずっと一緒にいる。もう二度と離さない!」

そこには前国母たるナナリーが、前国王そっくりな男と絡み合い愛を囁いている姿があった。

ライオネスは悲しげな微笑みを、共にいたブルーネに向け城を後にした。弟達に最後の挨拶を出来なかったのは、仕方がないと諦めて。


「もう行こうか、ブルーネ」

「はい。ライオネス様」


この国スキエーヒは、少し前に国内が混乱状態にあった。

真実と思っていたことが、嘘に変わったのが昔のことのように思えた。


◇◇◇

賢王と呼ばれたライオネスには、王命で結ばれた王妃ナナリー(元侯爵令嬢)がいる。

ピンクブロンドの真珠のような艶の髪と、透き通る肌を持つ可愛らしい女性だ。うるうるの瞳は新緑の鮮やかさがある。

だが3年経ても子が出来ず、ブルーネ(元伯爵令嬢)が側妃として入宮することになった。

ESN大賞7 / 国王 / 王妃 / 侯爵 / 愛憎 / 側妃 / 軍務大臣 / 帝国
短編 2024/05/28 16:59更新
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最終取得日時:2026/08/28 12:47
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