純文学[文芸]

電車での一幕

 これは私が、電車に乗っていた時の話である。
 男と女が揃って階段を使い、駅のホームへと降りてくる。女は若干足早だ。電車は既に停車し、扉が開いている。だが急いでいる理由はおそらく、電車を逃すからではなく、隣にいる──女に絡み付くように歩いている男の所為だろう。
 声がここまで聞こえている。
「なあほらー、俺って結構お買い得だよ。みんなからカッコいいって言われるし」
「私、貴方ほど顔至上主義じゃないんで」
 女は非常に嫌そうな顔をしている。

 女が電車に乗り込み、さあ終了! かと思いきやそこから始まる男との温度差攻防。

現代 / 電車 / 言い争い / 攻防戦 / スッキリ
短編 2015/09/16 20:34更新
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最終取得日時:2026/09/17 03:00
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