ホラー[文芸]

北東の化物とサクリフィキウム令嬢

その日、帝王の弟、帝弟陛下の側近として中流貴族の屋敷を訪れた。帝弟陛下は巷で噂の美人令嬢を見初めたらしい。帝弟陛下は静かに、そして優雅に紅茶を飲みながら、ご令嬢が現れるのを待っていた。

ご令嬢は美麗な娘だった。ライラ・スチュアートはまさしく絶世の美女。まだ、美少女と呼ぶかもしれない。真珠のような肌。豊かな亜麻色の巻き髪。大きな瞳に長い睫毛。瑞々しい果実のような唇に、桃色の頬。手足が長く、胸は豊満。この世には、美しい娘がいるものだと感心した。世は不平等で、生まれた時から優劣がはっきりしている。権力者が羨ましい。寵愛を受けるライラ・スチュアートは何て幸運なのか。

帝弟陛下は、そのライラ・スチュアートをサクリフィキウム令嬢と呼んだ。

サクリフィキウムとは生贄。生贄?

我が国には化物が住んでいる——……。

※この作品には【残酷描写 性的表現】 が含まれています。サイコホラーです。

R15 / 残酷な描写あり / 伝奇 / スプラッタ / サイコホラー / ダーク / 男主人公 / 夏のホラー2018 / ホラー / サイコパス / シリアルキラー / 殺人鬼 / 殺人 / 性悪説
短編 2018/08/03 18:36更新
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