異世界[恋愛]

詐病ですか? 大変ですわ、婚約診断書を提出いたします

「ミレーヌは病弱なんだ。少しぐらい優先しても、君なら分かってくれるだろう?」

婚約者ヴィクトルは、幼馴染のミレーヌが「発作」を起こすたび、私との約束を破って彼女のもとへ走っていった。

夜会も、婚約式の打ち合わせも、父の弔問の日さえも。

私は何度も確認した。

「診断書はございますか?」
「発作の記録は?」
「主治医の署名は?」

するとヴィクトルは、私を「冷たい女」と呼んだ。

ですので私は、王立医療法院に婚約診断書を提出することにした。

担当監査医は、3年前に1度だけ私を助けてくれたルシアン卿。

彼はにこやかに言った。

「大変珍しい症例ですね。婚約者があなたと話し始めた瞬間だけ発作を起こす病など、学会が歓喜します」

これは、病弱な幼馴染を理由に婚約者をないがしろにした男が、自分の優しさの正体を思い知る話。

そして、冷たいと呼ばれた令嬢が、誰よりも温かく見られていたことを知る話。

女主人公 / 西洋 / 中世 / ハッピーエンド / 婚約破棄 / ざまぁ / もう遅い / 幼馴染 / 詐病 / 溺愛
短編 2026/04/27 19:10更新
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最終取得日時:2026/08/10 12:13
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