ローファンタジー[ファンタジー]

幽世のリリン

「私が愛した人は、世界の破壊者でした。」

  ◆ ◆ ◆

 ――「行方不明」の紙が風に揺れ、影がのびる。
 スカートの裾がかすかに鳴り、耳に落ちる静かな囁き。

「翔太さま、かかわるべきではございません」

 メイド服の少女──デルピュネー。
 ふたりの背後で、ぬるりと水の気配。
 振り向けば、誰もいない。

 黒い雫が足もとへ落ちる。
 それはやがて、美優の影へと伸びていく。

 日常と“幽世(かくりよ)”の境目が、ほどけはじめる。

  ◆ ◆ ◆

 四国最果ての港町・水城市。
 霧が立ち込める夜、この町は異界と接続し、現実がゆがむ。

 ゴースト。
 悪魔。
 魔王。
 大天使。
 そして、終末を告げる“666の獣”。

 高校生・北藤翔太。
 彼の魂には、その“獣”の刻印が宿っていた。

 それを知る者たちがいる。

 表向きは国際的な魔術研究機関として各国政府と連携しながら、
 その実態と最終目的は決して明かされない組織――
《国際魔術会議(ユニマコン)》。

 彼らは翔太を“終末の鍵”と呼び、監視し、
 静かに、計画を進めている。

 だが翔太はただの少年だ。
 ただ一人、守りたい少女がいる。

 ――そして、美優にもまた“神の意志”が宿っていることを、彼はまだ知らない。

 守ると誓った相手こそが、世界を滅ぼす存在だったと知ったとき――

「翔太くんは、私が守る!」
「美優は俺が守る!」

 その約束は、救いか、それとも――裁きか。

 霧が晴れたとき、残るのは――
 希望か、それとも宇宙崩壊の絶望か。

  ◆   ◆   ◆

 ――「なろう小説で町おこし!」
 
 舞台モデル:愛媛県八幡浜市(実在の港町)

R15 / 残酷な描写あり / BWK大賞1 / 集英社小説大賞7 / ダーク / 魔法 / 悲恋 / スクールラブ / 伝奇 / スプラッタ / 怪談 / 異能力バトル
全272話連載中 2026/06/21 14:02更新
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最終取得日時:2026/08/01 01:05
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