ローファンタジー[ファンタジー]

高原署に神留まり坐す

 年2回神社で行われる“大祓”に行ったことはあるかな。祝詞冒頭に『高天原に神留まり坐す』――
 つまり“天界に最高神がいて云々”という意味のフレーズがあるのだが、高天原ならぬ特殊警察組織、高原署。そこに我々ありと謳われるのが俺たちだ。

「日本全国竿姉妹計画の成就と24時間に57人と寝るいうギネス記録の打破、そのために俺は今日も人々を救う。主に、いや10割女性を」
「そんな事より鍛えた方がよろしい。女はえすとろげんとかいうモノでしか胸を大きく出来ねえが、男は鍛練次第でどうとでも成るんだ」
「ほう、まあ確かにそうかもな。たまにはいいこと言うじゃないか」
「そうとも、デカさのみ求める野郎は所詮二流よ。老いれば垂れてそりゃ惨状を齎すように、過ぎ足る力はいずれ手前に牙を剥くものさ」
「いいや違うな、それこそ掌からこぼれ落ち流れ行き、たわわにハミ出す感触のように柔軟に考えろ。飽きたらすぐ次を、でいいんだよ」

 今しょうもない連中だと思ったかな。だが何を隠そう我々こそが、この国の平和を人知れず守る秘密組織というやつなのだ。フィクションじゃないぜ。
 君らの暮らしの影には知らないところでたくさんの血が流れている。感謝しろとは言わんが光あるところ闇もあるという言葉を忘れないでもらいたい。
 まあ太陽に対する月みたいな扱いは俺自身も腹立つが――もし何か危険があればいつでも呼んでくれ。御利益目当てに神社へお参りするよう気軽にな。
 ところで神様といえば、誰もが知っている伝承にも実は暗黒に葬られた真実があったりする。特にとある連中はその結末、つまり死が描かれていない。
 もしかしたらこの現代のどこかでヒトに紛れこっそり暮らしてたりするのかもな。まったく関係のない話だが。

「というわけで建(タケ)! “あの野郎”の潜伏場所がわかったぞ。どうやら島根に戻ってきてるようだぜ」
「ようし。獲り損ねた蛇の首級、然と頂戴しに征くとしましょうや」

 現代の島根県にて繰り広げられるは拳銃撃ちまくりに暴れまくり、やりたい放題のトンデモ捜査!
 そしてやがて明らかとなる、古代のヤマタノオロチ退治伝承の真実、忘却の彼方に隠された神話の暗部とは!?
 時代錯誤陳腐上等、笑いあり涙ありエログロ異能力も何でもあり!
 現代軽妙過去重厚、新説スタイリッシュ不敬罪アクション開幕!!

R15 / 残酷な描写あり / ギャグ / 男主人公 / 人外 / 和風 / 古代 / 現代 / 群像劇 / チート / ハードボイルド / サスペンス / スプラッタ / 異能力バトル / 妖怪 / 神話 / 日本
全56話連載中 2024/03/19 17:47更新
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最終取得日時:2026/10/04 02:19
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