異世界[恋愛]
地獄耳令嬢と呼ばれていますが、舞踏会で聞こえてしまったので助けに参ります
伯爵令嬢オディールの耳は、少しどうかしている。
大広間の端から端まで、ひそひそ話がぜんぶ聞こえる。扇の内側の悪口も、柱の陰の密談も、聞きたくなくても入ってくる。おかげでついた渾名が「地獄耳令嬢」。ご婦人方には警戒され、殿方には敬遠され、夜会での定位置はいつも、音の少ない バルコニーの隅。
そんなオディールには、誰にも言っていない習慣がある。
聞こえてしまった「悪意」を、先回りして潰しておくことだ。ワインに何か入れる相談が聞こえたら、給仕の動線を変えさせる。令嬢を庭に呼び出す罠が聞こえたら、その令嬢の母親に扇を届けに行かせる。誰にも気づかれず、誰にも感謝されず、今夜も舞踏会は何事もなく終わる。それでいい。
――はずだったのに。
「君だろう。この三年、夜会の『何事もなさ』を作っていたのは」
気づいた人が、いた。よりにもよって、王国騎士団の警備責任者が。
聞こえすぎる令嬢と、見えすぎる騎士様の、静かな夜会攻防戦です。
AI直接使用 / 女主人公 / 地獄耳 / 夜会 / 舞踏会 / 騎士 / 溺愛 / お仕事もの / ラブコメ / シリアス / 身分差 / ハッピーエンド / 西洋 / 陰の功労者 / 両片想い
短編
2026/07/15 20:20更新
4,247字 37%
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最終取得日時:2026/08/30 12:08
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