現実世界[恋愛]

いつかじゃダメだと幼馴染に告白する決意をした俺だけど、彼女も同じだったらしい

 受験を目前に控えた一月五日(いちがついつか)の夜。
 俺、近衛拓人(このえたくと)は幼馴染の冷泉五花(れいせんいつか)のことを想っていた。
 幼少期から一緒に育ち、それでいて、いつか、いつか、と告白を先送りし続けた相手のことを。
 でも、もう「いつか」はない。だから、関係を先に進めようと決意したそのとき。

【このちゃん、もう寝た?】
【起きてる。アニメ鑑賞会のお誘いか?】
【そのとーり!以心伝心だねっ!】

 幼馴染からいつものお誘い。二人で画面を共有しながらアニメを鑑賞する一時だ。
 ただ、どうにも彼女の様子がおかしい。まるで大事なことを伝えようとしているような。

 そして、アニメが佳境に差し掛かったそのとき。

「うん?どうしたんだ?」
「このシーン、好きなんだ。私もいつか……って決断を先送りにしてたから」

 語られるのは彼女の想い。

 このお話は、いつかはきっと……とお互いに想っていた二人が、次の「いつか」を目指すようになる、
 そんなお話です。

スクールラブ / 古典恋愛 / 日常 / 青春 / ラブコメ / ほのぼの / 男主人公 / 学園 / 現代 / ハッピーエンド / 受験生 / 高校生 / 告白 / いつか
短編 2024/01/04 06:00更新
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最終取得日時:2024/05/16 12:16
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