異世界[恋愛]
婚約破棄の翌日から、辺境で簿記を教えてきた三年後——「戻ってきてくれ」と言われても、もう王都の帳簿は動きません
侯爵令嬢フェリシテは、婚約破棄を告げられた翌日、供もつけず辺境の小さな町に向かった。持っていたのは簿記の教本一冊。三年後、王都から元婚約者バルドが馬車で訪れる。「戻ってきてくれ。あの件は誤解だった」。フェリシテが案内した町は、三年前とは別物だった。商家三十二軒、全て簿記が行き届き、通帳が整い、納税が正確。町長が笑う。「先生がいなくなったら、うちの町、来月から税務報告ができなくなるんですよ」。バルドは気づく——王都の主要取引先の帳簿も、ここで習った商人たちが回している。「戻ってくれ」は「王都経済を終わらせてくれ」と同義だった。フェリシテは首を振った。「わたくしは、振り返らない方ですの」。
異世界転生 / 婚約破棄 / ざまぁ / 令嬢 / 因果応報 / 短編 / 一話完結 / 簿記 / 辺境 / 三年後 / 立場逆転 / 交易 / 経済 / 職業特化
短編
2026/05/05 19:00更新
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最終取得日時:2026/09/19 12:12
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