異世界[恋愛]

指輪の灯火

ある夏の夜。
夕立のように激しく降り始めた雨の中、助けてくれた騎士は私と同じ年頃の少年だった。
赤みの強い赤銅色の髪に、同じく赤銅色の深く澄んだ瞳。思わず「綺麗」と伝えると、その騎士は照れながら私の瞳を「夜空の色」だと言った。
日々の逢瀬で次第に距離は縮まり、重ねた手のひらから恥ずかしさが消えない。
伝えたいことはたくさんあるのにままならず、もどかしく夏が過ぎていく。

しかし、ある日の出来事から、騎士は私と距離を置いてしまった。

「近づきすぎた」と言った騎士の真意。
開戦を目前とした隣国との戦争。
薬指にはめられた指輪だけが、唯一の祈りだった。

身分差 / 悲恋 / 女主人公 / 騎士 / 西洋 / 魔法 / 戦争 / すれ違い / シリアス / 微甘 / 誓いのキス / XIの読み合い企画
短編 2022/01/14 17:32更新
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最終取得日時:2024/05/18 01:08
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