異世界[恋愛]
「王家の蔵書、背表紙は全て私が綴じたのですが?」
伯爵令嬢フィオラ・アシュベリーは、幼少期から王立図書館の装丁工房に通い、革装丁・金箔押し・糸綴じ・見返し絵まで一人で仕上げてきた。王家の戴冠記念誌も、外国への贈呈用歴史書も、全て彼女の手仕事だった。
婚約者の宰相子息は「本なんて職人の仕事だろう」と彼女を蔑み、図書館勤めを理由に婚約破棄。
フィオラは工具一式を持って去る。
半年後、隣国への親書に添えた歴史書の表紙が剥がれ落ちた。戴冠記念誌の金文字は酸化して滲み、王立図書館の書棚から、糸の切れた本が雨のように崩れ落ち始めた。
「誰が綴じ直すのだ」——顔面蒼白になった宰相に、司書が一通の手紙を差し出す。差出人は、辺境の新しい工房主。
異世界転生 / 婚約破棄 / ざまぁ / 職人令嬢 / 装丁師 / 製本 / 裏方 / 王立図書館 / 発覚系 / 辺境工房 / 溺愛 / 異世界
短編
2026/05/04 19:00更新
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最終取得日時:2026/09/15 12:14
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