異世界[恋愛]
殿下は殿下の心のままになさってください。
(これ、前世でプレイした乙女ゲームの世界じゃない?)
婚約者で王太子のヴァージルとヒロインのカトレアが出会ったその瞬間、マチルダは唐突に前世の記憶を思い出した。
女性というのはふわふわしたタイプがモテるもの――――『恋愛の参考にするように』と無理やりプレイをさせられた乙女ゲームだったため、マチルダにはヒロインにも王太子にもなんら思い入れはない。ヴァージルとカトレアの仲をアシストすることも、邪魔することもせず、早く婚約を破棄されたいと考えるように。
そんなマチルダの望み通り、ヴァージルとカトレアは順調に愛を育んでいるように見えた。けれど、次第にゲームとは違った展開を見せはじめる。
マチルダの興味が己に向いていないことを知ったヴァージルは、なぜかマチルダへのアプローチを開始。カトレアに対してもそっけない態度を取りはじめる。
「マチルダ様は、どうしてわたくしたちの邪魔をしてくださらないのですか?」
そんな中、カトレアに呼び出されたマチルダは、彼女からそんなことを言われてしまう。
困り果てた彼女のもとに現れたヴァージルは、思いがけないことを口にして――――?
異世界転生 / 乙女ゲーム / 悪役令嬢 / 日常 / 西洋 / ハッピーエンド / ざまぁ
短編
2023/04/02 16:35更新
11,671字 42%
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最終取得日時:2024/05/01 12:34
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