現実世界[恋愛]

いつもツンツンしている義妹が実は俺にベタ惚れだということを、義母がバラしてきた!?

「ただいまー」
「もう! こんな時間までどこで遊んでたのよ晴太(せいた)くん! どうせまた友達の家でゲームばっかしてたんでしょ!」
「っ!?」

 家に帰るなり開口一番、義妹の結愛(ゆあ)がいつも通りプリプリしながら文句を言ってきた。
 完全に図星なのでなんと言っていいかわからず、「アハハハ」と乾いた笑いで誤魔化すことしかできない。

「もう! 来年は受験なんだから、浪人しても私は知らないからねッ!」
「わ、わかったよ。今から勉強するって」
「フンッ!」

 頬をプクーと膨らませながら、ドタドタと自室に戻って行く結愛。
 父親の再婚で結愛が義妹になって早や半年。
 何故か家族になった当初から、結愛は俺にだけは常にあんな態度を取っており、俺は未だに結愛との接し方に四苦八苦していた。
 俺の帰りが毎日遅いのも、家で結愛と顔を合わせるのが気まずいからなのだが、そんなこととても本人には言えないしなぁ……。
 どうしたものか。

「うふふ、晴太くん、ちょっと今いいかしら?」
「え? あ、はい」

 その時だった。
 義母の雪子(ゆきこ)さんが、いつものミステリアスな笑みを浮かべながら声を掛けてきた。

「ごめんなさいね、いつも結愛が失礼な態度を取って」
「あ、いや、その……」

 これまたなんと言っていいかわからず、目を泳がせる。

「でもね、あの子も本当は素直ないい子なのよ」
「あ、はぁ……」
「その証拠を今から見せるわね」
「……は?」

 証拠?

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短編 2023/08/04 21:03更新
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最終取得日時:2024/05/03 12:28
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