異世界[恋愛]

婚約破棄されたので何もせずにいたら、元婚約者のすべてが壊れました

王城で開かれた場で、婚約者である第二王子から突然の婚約破棄を言い渡された公爵令嬢。

理由は「高慢で冷酷」「他の令嬢へのいじめ」――
どこかで聞いたような噂を並べ立てられ、代わりに彼の隣に立っていたのは“か弱い被害者”を装う少女だった。

普通なら取り乱してもおかしくない状況。
けれど彼女は、ただ一言「承知いたしました」と告げ、静かにその場を去る。

それで終わりのはずだった。

しかし数日後、第二王子の周囲で異変が起き始める。
順調だったはずの契約は次々と打ち切られ、資金の流れに問題が発覚し、信頼は急速に崩壊していく。

なぜこんなことが起きたのか。

やがて彼は気づく。
かつて婚約者であった彼女が、表に出ることなくすべてを調整し、問題が起きないよう“当たり前”を維持していたのだと。

危うい契約を止め、歪んだ流れを正し、信頼関係を保ち続けていた存在。
それがいなくなっただけで、すべては崩れた。

だが彼女は何もしていない。
ただ、婚約者としての役割をやめただけ。

助けを求める元婚約者に、彼女は淡々と告げる。

「私は何もしていません」

これは、“何もしていない”はずの令嬢が、ただ手を引いただけで世界を崩壊させてしまった物語。
そしてそれを、最後まで静かに見届ける物語。

婚約破棄 / ざまあ / 令嬢 / 王子 / 貴族 / 因果応報 / 自業自得 / 有能主人公 / 女主人公
短編 2026/04/21 21:40更新
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最終取得日時:2026/08/29 12:11
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