異世界[恋愛]

裏切らない夫だと信じていました。離婚届は私が用意いたします

宝飾商から届いた礼状に、知らない女の名前があった。

伯爵夫人マルグリットは五年間、領地の帳簿も交渉もすべて担ってきた。
夫は「君がいるから安心だ」と笑っていた。
その安心を支えていた手で、夫の嘘を掘り当ててしまった。

宛先不明の支出は、結婚した年の冬から続いていた。
問い詰めた夫の言葉は、謝罪ではなかった。
大げさに考えるな、と。

マルグリットは泣かなかった。
翌朝、婚姻契約書の離縁条項を開いた。
引き継ぎ書を完璧に仕上げてから、伯爵家を出た。

五年分の仕事を当然のように使った夫。
感謝もなく裏切ったその人のもとを去った。
手元に残ったのは、帳簿を読む力だけだった。

その力を、今度は誰のために使うのか。
そしてその仕事を、ずっと遠くから見ていた人がいる。

女主人公 / ハッピーエンド / ざまぁ / 離婚 / 有能ヒロイン / 年上 / 貴族 / 裏切り
全11話完結 2026/06/01 12:05更新
31,809字 (2891.7字/話) 31%
日間P
10
総合P
1,816
ブクマ
112
平均評価
8.25
感想数
3
レビュー
0
評価頻度
172.32%
評価P
1,592
評価者数
193
週間読者
172
日間イン
5回
ベスト
136位
最終取得日時:2026/08/15 12:09
※googleにインデックスされているページのみが対象です