成人して数多存在する神々のうち生命神から六つもの加護を授かった少年、リ・ロンレン。
ところが彼の父親は、生命神からの加護と知ると内容も聞かずに役立たずの加護と断じて彼を追放してしまう。
しかしロンレンの授かった加護は、彼の肉体を寿命という期限付きだが不死身と化していた。
それを知った彼の友人である皇子の手引きで皇帝と今後を相談する中で、一つの提案を受ける。
「……魔域内部の調査だ」
そこは未知の魔境。入ったら最後、死亡か行方不明か。
しかし自身のためには必要と判断したロンレンはこれを受け、魔域へと潜入する。
調査が進むに連れて明らかになる魔域の真実。その功績でもって高く評価されるロンレン。彼だけでなく、彼を慕う弟妹にも見捨てられて落ちていく高位豪族リ家。
これは一人の寿命以外で死ななくなった少年が成功を掴む、そんな生活の物語。