現実世界[恋愛]

お隣さんで可愛い幼馴染に好きな相手を誤解されたので窓越しに告白してみた

 高校一年生のある梅雨の夜、俺、柳川直幸(やながわなおゆき)は窓の外を見ながら悩んでいた。
 事の発端は今朝。想いを寄せている幼馴染の草木夢(くさきゆめ)からこんなことを言われたのだ。

「直君は、春ちゃんのこと好きなん?」

 と。春ちゃんとは高校になって出来た女友達の二条春子で、清楚系美人として男子から人気がある。
 ただ、俺が本当に好きな相手はずっと昔から夢ただ一人で、誤解されたことが苦しかった。

 だから、どうしたものかと小雨のぱらつく夜空を見上げていたのだけど-

「空見上げて、何たそがれてるん?」

 窓を開けて声をかけてきたのは夢、その人だった。
 そしてやっぱり今朝のことを聞いてくるのだけど-俺が好きなのは彼女なんだ。

 だから、今これから彼女に告白しようと、そう決めた。
 彼女なら振ることはあっても無碍にはしないだろうから。

 これは、梅雨の夜、俺が夢に想いを告げる、ただそれだけの静かなお話。

スクールラブ / 古典恋愛 / 日常 / 青春 / ラブコメ / ほのぼの / 男主人公 / 学園 / 現代 / ハッピーエンド / 梅雨 / 幼馴染 / 隣同士 / 告白 / しっとり
短編 2023/06/18 09:48更新
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最終取得日時:2024/05/16 12:34
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