異世界[恋愛]

キスしたのは、その場の勢いでした。

「どうせお前はキスの一つもしたことねえんだろ?」

ことの発端は、そんな何気ない一言だった。
白翼騎士団の数少ない女性騎士であるサラ。同僚であり顔を合わせれば喧嘩ばかりの騎士、ルーファスに売り言葉に買い言葉で言い返してしまったところ。

「だったら試してみればいいんじゃねえの? 腰砕けても責任取らねえけど」
「はっ、やってみればいいんじゃない? あんたごときのキスで私が満足できるとも思えないけど」

まさかそのままの勢いで唇を重ねてしまうなんて、やらかしたとしか言いようがない。
頭を抱えていたサラだったが、その翌日からルーファスの様子も少しおかしくなる。

そして事は起こる。

「……模擬戦闘訓練?」

恋に無自覚な犬猿の仲の2人が、自らの気持ちに気がついたきっかけは、勢いに任せたキスだった。

R15 / 騎士 / 同僚 / 無自覚 / ケンカップル / すれ違い / 恋愛 / 女主人公
短編 2021/12/05 20:27更新
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最終取得日時:2024/05/18 01:11
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