異世界[恋愛]

私の愛しい娘が、自分は悪役令嬢だと言っております。私の呪詛を恋敵に使って断罪されるらしいのですが、同じ失敗を繰り返すつもりはございませんよ?【ノベルアンソロジー掲載】

それは、私の愛する娘が十歳になったばかりのことだった。
流行病で一週間寝込んだ娘は、目が覚めた時、こう叫んだ。

「──大変、お母様!!私、悪役令嬢のようです!!」


娘は、この世界がとある小説の世界であるという。
そして、その物語に出てくる主人公のヒロインを恋敵としてみなして苛め、呪詛の能力を使える母親を利用してそのヒロインを極限まで追い詰めるのがリリールーという、悪役令嬢であるらしい。


私の可愛い娘、リリールー。

いつか恋する時がくれば、私は全力で応援したくなるだろう。けれども、そこに私自身や私の能力を介入させる気は一切ない。


──愛する娘であるからこそ、呪詛なんかに頼らせてはいけないのだ。

娘には話していないが、私はずっと、それで後悔をし続けているのだから……


※他サイトからの転載です。
※リクエストにお応えして、娘視点とヒーロー視点執筆致しました。シリーズからご覧頂けます。

第2回アイリス異世界ファンタジー大賞にて審査員特別賞をいただきました。
応援下さった読者様に感謝申し上げます。

悪役令嬢 / 日常 / ほのぼの / ハッピーエンド / 溺愛 / コメディ / 一途 / 夫婦 / 勘違い / アイリスIF2大賞
短編 2022/12/09 06:31更新
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最終取得日時:2024/04/25 12:41
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