異世界[恋愛]

あなたがすき、だったから……。

 あなたが好きだったから、わたしは身を引いた。
 もともと、3年だけの契約婚だった。
 恋愛感情なしに、偽装夫婦を演じよう。
 そういうあなたに同意をして一緒に暮らし出した日々。
 それなのに。

 約束の期限の三日前、まさか酔ったあなたとそういう関係になるなんて、思わなかった。

 だから。 わたしはそのまま翌朝家を出た。
 わたしだけが、どんどんあなたを好きになってしまったことを隠したくて。
 こんな気持ちを悟られ、あなたに迷惑がかかるのに、耐えられなくて。




 それから三年。
 辺境の街に逃れていたわたしは、一人の子を生み育てていた。
 かわいいかわいいマオ。この子は、わたしの宝。

 だいすきよ。マオ。
 ごめんね。
 あなたにお父様をあげられなくて。


    ◇◇◇

母の日記を胸に、フリーデン侯爵のお屋敷で侍女として働くマオ。
あたしの恋は、隠さなきゃいけない。
好きだったから、諦めなきゃいけない。

これは、誤解、すれ違いから始まる、ほんとうの恋、真実の愛のおはなし。

マオも、家族みんなが幸せになるまでのおはなし。

どうかお楽しみいただけると幸いです。

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全54話完結 2026/05/06 19:58更新
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最終取得日時:2026/09/01 12:15
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