二の姫の輿入れ ~生涯結婚しないと思っていた隻腕の姫が嫁入りした大国の王太子殿下を幸せにするまで~
【二の姫番外編全11話:22年12月27日~23年1月6日】
恋敵は妹姫:四人の妃候補たちが後宮を去り、ラーナと真剣に向き合わねばと決意したリャン。訪ねた後宮に妹姫のシェファがいて、ラーナと親しくする様に驚くのだった。
二人きりになるはずが、妹を交えた三角関係(?)になるかと思いきや……。
【二の姫本編完結:異世界恋愛日間97位ありがとうございます】
二つの大国に挟まれた島国ムーナに、ある時、それぞれの大国が王家の姫を輿入れさせるように要求してきた。断れない王は悩む。四の姫以下は幼く対象外。三の姫は世継ぎ。右の大国エラリオは一の姫か三の姫のどちらかと条件をつけてきた。よって右の大国には一の姫を嫁がせるしかない。
左の大国ジュノアは、嫁す姫に条件をつけなかった。消去法によって、隻腕の二の姫を嫁がせるしかなかったのだった。
輿入れどころか、結婚さえ含めてまったく興味がない二の姫。
船に乗り大国ジュノアの後宮に入ると、さっそく後宮にいた妃候補たちと仲良くなる。突如現れた異国の麗人に男っ気のなかった妃候補たちは夢中になる。
異国の姫といつまでも面会しないのも外交上問題があると考えた王太子リャン。覚悟を決めて、後宮へ渡る。そこで見たのは、可憐な妃候補たちに囲まれて、優雅にふるまう麗人ラーナ。
その立ち居振る舞いや言葉遣いからにじみ出るラーナの男らしさにリャンは目を奪われるのだった。
そしてもっと話したいとばかりに夕餉に誘う。
その席で、ラーナは殿下に隻腕を示し、試すのだった。
『あなたに私を愛せるのか』と。
※二の姫の輿入れ:海原を胸に抱く男前たらし系隻腕ヒロイン×男らしさに憧れる秀麗風雅な乙女ヒーロー
※二の姫の本編のみ【共通恋愛プロット企画】の参加作品です。他者提供のプロットを元に執筆作です。プロット提供者は著作権を放棄し、公募などに応募可、了承済み。≪プロット提供者:相内 充希様≫
※各執筆期間(C)礼 :二の姫本編(2022年6月23日~22年7月15日):二の姫番外編(恋敵は妹姫:2022年10月10日~22年10月19日)
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