異世界[恋愛]

私の通り名が暴君シッターでした。



 私は今日もまた使用人たちに迷惑をかけている婚約者のカイの部屋へと向かっていた。

 到着するとカイはだらしない格好で小説を読んでいて、慌てて声をかけると嫌そうな顔をされてしまう。

 しかし、こんな問答をしている場合ではない。数時間後には舞踏会が始まるのだ。カイは病床に臥している国王陛下の代わりに開会のあいさつをしなければならない。

 なんとかやる気を出してもらえるようにカイを優しく説得するがそれでも結局、舞踏会は少し遅れての開催となった。

 それからも貴族たちから挨拶を受けるカイは途中トラブルを起こして、対処をしてひと息つくと、ヒソヒソと同じ年頃の若い貴族たちが噂話をしていて、私の通り名が耳に入ってくるのだった。


ルフナ大賞 / アイリスIF6大賞 / 女主人公 / ハッピーエンド / ヒストリカル / 婚約破棄 / ざまぁ / 溺愛 / エルフ耳 / すれ違い / ドアマット脱却 / 毒親
全42話完結 2024/06/13 21:43更新
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最終取得日時:2025/05/09 12:23
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