異世界[恋愛]

「城にしか愛されない女」と婚約破棄されたら、王城が本当に私についてきました ~家守令嬢は追放先の廃城を、一晩で“帰りたい場所”に変える~

伯爵令嬢リネアには、人ではなく建物の具合が分かる力がある。湿った壁、眠れない暖炉、泣きそうな扉。彼女は王太子の婚約者として十年、陰で王城をなだめ続けてきた。

けれど祝宴の夜、王太子ユリウスは言い放つ。

「城にしか愛されない女を、王妃にはできない」

公開婚約破棄。嘲笑。新しい婚約者の勝ち誇った笑み。
リネアは静かに王城へ別れを告げ、出ていこうとする。

すると、ずっと彼女に世話されてきた王城が怒った。
扉は王太子の前でだけ開かず、絨毯は彼女の足を守り、とうとう正門の片扉が壁から外れて、リネアの馬車についてきてしまう。

その場にいた辺境伯カイルは、リネアに頼み込む。

「私の領地に、誰も帰りたがらない古い城がある。あなたにしか、あの城を助けられない」

王都を捨て、北西の廃城へ向かったリネアは、凍える厨房、閉ざされた客間、帰る場所をなくした人々に出会う。

これは、城にしか愛されないと笑われた令嬢が、誰も帰りたがらない廃城を世界でいちばん温かい場所に変え、不器用な辺境伯にも愛されていく物語。

女主人公 / 西洋 / 魔法 / ハッピーエンド / 婚約破棄 / ざまぁ / 追放 / 家守令嬢 / 城が懐く / 廃城再生 / 辺境伯 / 不器用な夫候補 / 溺愛予定 / ほのぼの / すれ違い
全53話完結 2026/06/12 06:51更新
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最終取得日時:2026/08/30 12:11
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